あさひの趣味日記

ニチアサとお菓子が好きなオタクのブログ

ルパパトがギャラクシー賞を受賞。ルパパトの魅力を語りたい。

3月20日、ルパパトがギャラクシー賞を受賞したニュースが上がってきた。

 

ギャラクシー賞とは

放送文化の向上に貢献した番組を表彰する賞。

 

ルパパトはその中で2月度月間賞に選ばれた。

 

選ばれた理由は

・異なる2つの戦隊の関係性が丁寧に表現されていたから

・キャラクター全員が愛らしく、特に朝加圭一郎は戦隊シリーズの中で最も魅力があるキャラクターだったから

 

リアルタイムでルパパトを観ていた私はその理由に納得。

 

ルパパトは

快盗と警察の関係性が良い!

7人の主要人物がみんな魅力的!

 

これに限る。

 

まず前提として

過去の戦隊シリーズでの『vs』は共闘を意味していた。

戦隊vs戦隊は映画でよくやっていた。

その映画ストーリーは

最初こそは戦隊同士で戦うが、その後和解して一緒に敵を倒す。

みたいなものが多い(一部例外あり)

 

ルパパトはテレビシリーズ初の戦隊vs戦隊。

映画ではなく、テレビでやるなんて……と当時驚いた。

 

そして

今までのvs映画の影響で

ルパパト放送前の私「どうせルパパトも最終的には共闘して敵を倒すんでしょ?」

とルパパト放送前に思っていた。

 

それから1年後、ルパパト最終回を迎えた私は…

 

 

1年前の自分を殴りたくなった。

 

 

 

ルパパトは1年を通して『VS』を貫いた。

 

最終回が終了するその瞬間まで『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』だった。

 

 

決して交わらない快盗と警察。

その関係性をしっかり表現していて、鳥肌が立った。

(ルパパトは最後には共闘するんだよねえ!とドヤ顔してた自分に蹴り入れたい)

 

とは言うものの、ルパパトは終始対立していたわけじゃない。

 

特にルパンレッドの魁利とパトレン1号の圭一郎。

 

Wレッドの関係性がエモイ。

 

 

最初は自分達を執拗に追いかけて邪魔する圭一郎に鬱陶しさや怒りを感じていた魁利。

しかし、魁利達快盗が表の顔として切り盛りしているレストラン『ジュレ』に

常連客として国際警察の圭一郎達が訪れるようになってから大きく変わり出す。

 

従業員の魁利が快盗だと気付かない圭一郎は宿敵が目の前にいるとも知らず呑気に食事。

魁利は警察の情報を盗めるかもと、あえて圭一郎に近づく。

 

最初は利用しようと思って圭一郎とお喋りしていた魁利。

しかし

圭一郎の姿が魁利が憧れた兄・勝利に重なり、魁利は圭一郎に惹かれていき心を乱されていく。

快盗仲間の透真には「警察に深入りするな」と注意される始末。

 

心を乱された魁利は圭一郎に反発していく。

圭一郎は魁利のことを心配して気にかけるが、それが尚更魁利を苦しめていく。

 

圭一郎は正義に燃える暑苦しい熱血漢。故に快盗絶対に逮捕するマンで、魁利に鬱陶しく思われていたが、

誰よりも市民を愛するおまわりさんでもあり、魁利のことも大切にしている。

魁利の様子がおかしくなれば何としてでも元気づけたい。

 

一方

魁利は自身を「そんな誠実な圭一郎に心配されるほど清い人間ではない」と感じている。

裏では快盗としてその誠実な圭一郎に銃を向けているのだから。

 

魁利を何としてでも救いたいと願う圭一郎。

それを見て「そう思ってくれる人と敵対するオレは汚いやつ」と感じる魁利。

 

圭一郎の真っ直ぐな思いが魁利を傷つけていく。

 

圭一郎の"光"が強くなればなるほど、魁利の"闇"は濃くなる。

 

 

その関係性がエモい。

 

 

他にも色々な部分で語りたいところがあるけど、語り出すとキリがないので

ここで終わらせる。

 

とりあえず、戦隊モノでここまで複雑で丁寧な関係性を描くルパパトは凄い。

戦隊というか、人間ドラマを観ているようだった。

 

 

 

2019.3.21 あさひ